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エリソ・ヴィルサラーゼ 特別インタビュー

今年の11月25日(チケット発売日は近日中に発表予定)にアトリウム弦楽四重奏団とバロックザールで共演予定のピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼ。
トビリシ出身の彼女は、ロシアの名だたる巨匠たちと共演・交流を深め、今やロシアを代表する名ピアニスト兼名ピアノ教師として世界中で活躍しています。
今年の2月に来日したヴィルサラーゼ。忙しいスケジュールの合間を縫ってバロックザールからのインタビューに答えてくれました。バロックザールだけの、特別インタビューです。

 

© Nikolai Puschilin

© Nikolai Puschilin

 

 

――今回のプログラム(※)はどのように決定されましたか。
※アトリウムQと共演予定の11月の演奏会では、モーツァルトのピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478、ショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲 作品57、 シューベルトの「四重奏断章」 D703、そしてシューマンのピアノ五重奏曲 作品44が予定されている。

エリソ・ヴィルサラーゼ:
そもそも、ピアノ五重奏曲そのものの曲数が少ないんです。フォーレやサン・サーンスは正直あんまり好みではありません(笑)。
モーツァルトの四重奏曲に関しては、私が演奏したくて提案しました。主催者からの提案もあり、いただいたプログラムがとってもよかったので、このようになりました。

 

――わたしもとても素晴らしいプログラムを組まれたと思います。
モーツァルトから始まり、シューベルトも味わえて、みなさんのお得意なショスタコーヴィチとシューマンのピアノ五重奏が聴けるなんて!
ところで、アトリウムQは2013年にショスタコの弦四全曲演奏会を行った(※)、意欲とパワー漲る若きカルテットです。ヴィルサラーゼさんにとって、アトリウムQ
はどのような存在ですか。
※2013年に来日し、朝の11時から夜の22時まで、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全15作品を一日で弾き切るという大プロジェクトを実現。当時のクラシック音楽界で超話題となった。

エリソ・ヴィルサラーゼ:
実は彼らとは今回の公演が初共演で、まだ一緒に演奏したことがありません。
でもアトリウムQのCDは聴きましたよ。とっても活き活きしていて音楽に対して真摯で、ある意味ありきたりに弾かないところが好印象で、共演したときの機敏性や柔軟性をとても感じました。
一緒に演奏するのはとても楽しみでワクワクしています。

 

――一方、巨匠スヴャトスラフ・リヒテル (1915-1997) は貴女のことを「世界一のシューマン弾き」と賞賛しました。そのシューマンも11月の演奏会で聴くことが出来るのは、わたしたちにとって至福の喜びです。
ヴィルサラーゼさんからみた、シューマンや彼のピアノ五重奏曲の魅力を教えてください。

エリソ・ヴィルサラーゼ:
シューマンの曲の魅力はピアノにしても、声楽にしても、とにかく多彩なこと。
ピアノ五重奏曲はとても厚みがあって、小さな交響曲とも言えるでしょうね。

この曲はジョージア国立弦楽四重奏団と演奏したのが初めてでした。
この曲は、もう、本当に難しい!というのが初めて演奏したときの印象でした。
その後、ボロディン弦楽四重奏団と何度も弾いていますし、レコーディングもしています。
多くの人に演奏される曲だからこそ、どのようにして、同じように演奏にしないか、新鮮さを常に表現するか、ということがとても大切です。

 

――ソロ活動とアンサンブル活動の間で、どのような相互作用がありますか。

エリソ・ヴィルサラーゼ:
四重奏、五重奏でのピアノはとても大きな役割を担っています。
もちろん、アンサンブルであることは忘れてはいけません。でも、その中で、全体の調和を保ちながら、大きな責任をもって、音楽を進めていかなければならないのがピアノです。
相互作用はもちろんあります。リハーサル中に感じていたものと、本番の舞台で感じるものはまた違ったりもします。
それになによりも、音楽は「生き物」です。
その都度違う音楽が誕生しますが、それは共演者によるところが大きいですね。
そして、色々な方々と共演することで新しい発見が生まれるのです。

 

――ヴィルサラーゼさんとアトリウムQが共演することによって、どのような新しい発見が生まれるのか今から楽しみです!
さて、バロックザールではヴィルサラーゼさん初登場ということで、すでに多くのファンから歓喜の声が続々と寄せられています。そんなファンの方々にひとこと、宜しくお願いします。

エリソ・ヴィルサラーゼ:
私の音楽が好きで、楽しみでお越しいただく方に御礼を言います。ありがとうございます!
みなさんに、満足していただけるように、ちゃんと演奏しなくては…!
私も、京都に行くのを今からとても楽しみにしています。