最上の響きとあたたかい空間
ホールそのものが楽器のように鳴り響く
青山音楽記念館 バロックザールは、200席とコンパクトながら天井高11mと高く、
演奏家の息づかいも聴こえるほどの親密さと豊かな残響をもち、
「最上の響きとあたたかい空間の中で演奏できる」
「ホールそのものが楽器のように鳴り響いて演奏家と客席とが一体になれる」
と演奏家のみなさまからも愛されるホールです。
来場されたみなさまのお声を紹介
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Voice01
素晴らしい響きのするホールですね。ピアノの残響音が印象的です。
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Voice02
小さな会場ではあるが、とても演奏者との距離が近く、迫力があって良かった。
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Voice03
室内楽にとって日本一といわれる音響のバロックザールに初めて来ました。うわさ通り、素晴らしいホールでした。
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Voice04
想像以上に素晴らしかったです。大きなホールで聴くよりずっと良い。
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Voice05
高貴な音がホールの天井から包むように降りてきて素晴らしい時間でした。
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Voice06
小規模だからこそ出演者の息づかいまで聴こえる良い会場。
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Voice07
最高でした。こんな質の高い演奏がこんな少人数で聴けるとは…なんと贅沢なんでしょう。
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Voice08
聴きやすい広さで好きです。アットホームでこじんまりとして、とても良い。
バロックザールの音のひみつ
「本物の音を多くの人に楽しんでもらいたい。世界一の音のホールを造ってほしい。」
初代館長 青山政次の意向を受けて動き出したのは1985年(昭和60年)のこと。設計・監理に莫同人設計 松村正希氏、音響監修に船越義房氏を迎え、夢の実現に向けての試行錯誤が始まりました。国内のホールはもちろん、ヨーロッパのホールにも調査に赴き、さまざまな実験を重ねて設計・施工に挑んだのです。
室内楽専用ホールにおいて「世界一の音」を実現するためには、残響時間と音圧分布などの音響特性が重要な課題となります。舞台から壁・天井などに当たって四方から反射してくる音の響き、1~2秒が最適とされる余韻の長さ、しかもエコーを絶対出さないことが求められ、ホールのどの席でも一定に音が聴こえるための音圧分布が詳細に検討されました。
コンピューターによるシミュレーション実験、10分の1の模型実験、現場での実証実験を繰り返した結果、ホール壁面は約5度の傾きにし、複雑な曲面構成の天井になっています。
細部へのこだわり設計
椅子はホールの音響特性に合わせたオリジナル設計で、実際に人が座った時の吸音状態の測定を重ねる中で作られました。ホールの床は基礎のコンクリートから約15センチ浮かせ、そこに板を貼ってからコルクタイルを敷き詰めることで、桧の舞台から伝わる演奏の振動が、そのまま観客席にダイレクトに伝わります。
空調の吸排口も多く設けることで、誰もいないホールで耳を傾けてもほとんど風切り音が聞き取れないほど。
最高の音を追及したさまざまな工夫が、演奏者の奏でる音楽を引き立てます。
理想のホールが音楽家支援活動の拠点に
こうして豊かな音響を実現した青山音楽記念館 バロックザールは、1987年(昭和62年)5月に完成し、今日の公益財団法人青山音楽財団の設立へとつながりました。
以来、音楽文化の普及と発展を目標に掲げる財団の理念のもと、国内外の著名な演奏家を招いての主催公演、音楽家に対するさまざまな助成、青山音楽賞の創設など、幅広く多くの個人や団体を支援する活動をしています。