コンサートスケジュール Concert schedule

出演者よりメッセージ

　バロックザールで初めて演奏させていただいたのは、今からなんと23年前の事になります！
　ちょうど第2回大阪国際室内楽コンクールの出場時期と重なり、チェリストの大友さんが京都出身という事もあってオールベートーヴェンでコンサートを企画していただきました。
　その時の思い出といいますと…正直、気持ちの全てがコンクールに向いておりましたのと、初めて複数のベートーヴェン作品に深く取り組んだという事もあり、とにかく無我夢中で3曲弾き通した、という記憶しかありません。今思えば、こんなに素晴らしい響きや空間で、室内楽にピッタリのホールをもっと楽しんで演奏すれば良かったと思うばかりです。
　そんな状況でしたので、コンサートが評価されて賞を頂ける制度がある事も知らず、奨励賞（現、バロックザール賞）に選ばれた時には本当に驚きましたが、やはり嬉しい気持ちでした。
　直後のコンクールで評価頂いたのも、バロックザールでの経験があったからだと強く思います。
　今回の「ハープ」は今までに何度も演奏してきましたが、その度に新しい発見があり始めの頃よりもずっとドキドキ楽しみながら演奏している気がします！

　そして20年ぶりの共演となるアルモニコの皆さんとはまさに同年代で、数々の講習会やコンクールで一緒に学んできた良きライバル…いや、尊敬するクァルテットの一つでした。今は活動スタイルなどそれぞれ違いますが、きっとクァルテットに対する熱い気持ちは同じだと思いますし、オクテットでお互いの音楽を感じ合える時間を楽しみにしております！

クァルテット・エクセルシオ
西野ゆか

　バロックザールでアルモニコの京都公演をさせて頂いたのはちょうど10年前のことです。室内楽にちょうどよい大きさかつ響きのよいホールで、その響きを楽しみながら演奏できたこと、コンサート翌日に訪れた東福寺の紅葉が素晴らしかったことをよく覚えております。

　この10年の間に、私たちは出産を始め、数年の活動休止やメンバー交代など様々なことがありました。休んでいた間にやはりクァルテットを弾きたいという想いを強くしたことや、小さな子どもとゆっくり過ごす中で感じることのできた想いなど、そのすべてが私たちの音楽に反映されていくことと思います。10年ぶりのバロックザールでは、私たちが結成当初から大好きなハイドンを演奏いたします。
 
　エクセルシオの皆さんとは、公開レッスンやクァルテットのセミナーなどの場でよくご一緒させて頂いておりました。セミナー最終日のコンサートでメンデルスゾーンの八重奏を共演したあの若き日より早20年！またご一緒できることを楽しみにいたしております。
 
クァルテット・アルモニコ
菅谷 早葉